Microsoftは先週、OfficeアプリでVisual Basic for Applications(VBA)マクロをデフォルトでブロックする計画を突如撤回すると発表し、ユーザーを驚かせました(The Verge)。
もともとこの計画は、OfficeユーザーがインターネットからダウンロードしたOfficeファイル内のマクロを簡単に実行できないようにし、Officeのセキュリティを向上させるための変更で、6月に実施される予定でしたが、6月30日にブロックが元に戻されました。
Microsoftのプリンシパル・プロダクト・マネージャーであるKellie Eickmeyer氏は、ブログ記事を更新し「ユーザーからのフィードバックを受け、使い勝手を向上させるための追加変更を行う間、この変更を一時的に取り消した」と説明しています。今回の取り消しはあくまでも一時的なもので、最終的にはデフォルトの動作を変更する計画は変わっていない模様。
Microsoftは、ユーザビリティを向上させるために計画している変更の詳細を明らかにしていませんが、元々の計画では、ファイルのプロパティでブロック解除オプションをチェックすることで、マクロを有効にする手順が準備されていました。この手順を問題なく実施するには、ユーザーのトレーニングが必要であるため、Microsoftは信頼できるファイルに含まれるマクロを有効にするために、もうすこし簡単な方法を検討していると考えられます。
Officeファイルはハッカーの標的として使われることが多く、特に危険製の高いVBAマクロがデフォルトで動作しないことを望むユーザーも多いと思います。