あらゆるWebサイトをネイティブアプリ化できるコマンドラインユーティリティ「Nativefier」が公開されています。
Electron Packagerと呼ばれるElectronアプリのパッケージシステムを利用し、Webサイトの薄いラッパーアプリを作成するユーティリティです。
作成の動機として、現状ブラウザのたくさんのタブの中から目的のWebサイトを探し出すのが大変であることがあげられています。Nativefierでネイティブアプリ化すれば普通のデスクトップアプリのようにCommand-TabやAlt-Tabで素早くアプリを切り替えることが可能になるのです。
使用方法
ターミナルを開きnpmコマンドを使用してNativefierインストールします。
$ npm install nativefier -g
nativefierコマンドにURLを指定してアプリを作成します。
$ nativefier "http://medium.com"
上の例を実行するとMedium-darwin-x64というフォルダの下に「Medium.app」というアプリが作成されます。
あとはこのアプリを起動するだけです。
medium.comをネイティブアプリ化することができました。
指定するURLを変更すればどのようなWebサイトでもネイティブアプリ化できます。アイコンやアプリ名、起動時のウィンドウのサイズなどをコマンドラインで設定することもできます。
まとめ
Nativefierは今のところシングルページのWebアプリを対象としていて、アドレスバーやナビゲーションボタンなどWebブラウザにはかならず存在するいくつかの機能が不足しています(戻るはBackspaceで可能…らしいけど何故か機能せず)。
そのへんを割り切ることができれば便利なアプリとして実用できるかもしれません。また開発やテストはOS Xで行っているそうですがWindowsやLinuxでも動作するはずと記載されています。
Hacker Newsでも話題となり、ユースケースや同種のアプリへのリンクなどいろいろな情報が投稿されています。こちらもどうぞ。