価格の高騰や暴落が大きな注目を集めるなど、ビットコインを筆頭とした「仮想通貨」が徐々に市民権を得つつあります。
仮想通貨は取引所などを利用して購入することができるほか、計算によって「採掘」できるという特徴を持っているのですが、この特徴が悪用される危険性も指摘されているようです。Webサイトに採掘スクリプトを埋め込み、閲覧者のブラウザーを利用して同意なしに「採掘」を行うスクリプトが実行できるという理由です。
採掘スクリプトが実行されると、PCやMacのCPU負荷が上昇し、急に重たくなってしまうという現象が発生します。
本日紹介する「No Coin」は、そのようなスクリプトをブロックすることができるオープンソースのブラウザ拡張です。
開発したスイスのWeb開発者、Rafael Keramidas氏は、Webコンテンツを収益化するためにブラウザで採掘を行うというアイデア自体は素晴らしいと認めつつ、ユーザーの許可無しに実行することは許されないと開発の動機を説明します。
広告とマイニングスクリプトは別物であり、広告ブラックアドオンとは別に「No Coin」を開発したとのこと。ただし基本的には blacklist.txtで特定のURLをブロックするシンプルなアイデアで実装されているようです。
以下使用方法を説明します
No Coinの使用方法
各ブラウザの拡張はGitHubページからリンクを辿ってダウンロードすることができます。
Chromeの場合、Chrome Web Storeの「No Coin」ページにアクセスし「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
ツールバーに「採掘禁止」アイコンが表示されればインストール完了です。アイコンをクリックするとリストボックスで指定した時間(あるいは無期限に)採掘を許可できる「White list」ボタンや、アドオンの動作を停止できる「Pause No Coin」ボタンが表示されます。
閲覧中のWebサイトでの採掘を許可する場合、ホワイトリストに追加すれば良いでしょう。
まとめ
No Coinを利用すれば最近増加しつつある採掘スクリプトの自動実行を防ぐことができます。サイトを閲覧してパソコンが急に重くなったと感じた方は試してみてはいかがでしょうか。