マインドマップや京大カード、KJ法など、世の中には思考を整理するための方法が多数存在しています。しかしその中で最も親しみやすいのはツリー形式による整理法かもしれません。
本日紹介する「Nulis」もツリー形式のエディタの一つです。ライターのためのツリーエディタと題されていることからも分かる通り、物書きのためのツールとし便利ですが、それ以外にもブログ記事や、計画の構想、GTDなどさまざまな用途に活用できると説明されています。
Node/React/Reduxといった最新技術を利用して作られていて、Web版が利用できるほかデスクトップ版のクライアントもダウンロードすることが可能です。
以下Nulisの使用法や機能をご紹介します。
Nulisの使用方法
記事執筆時とりあえず使ってみるにはWeb版を使ってみるのが簡単です。
ページの上部にある「About > Nulis Desktop」からWindows/Mac/Linux版クライアントをダウンロードすることもできますが、まだテストされていないようで、実際macOS版は実行することができませんでした。
Web版は「Tree > New Tree」を選ぶことで空のデータから始めることができます。以下基本的な操作はマウスで実行可能です。
▲カードが一枚表示されます。マウスを重ねると、「+」アイコンが上下右方向に表示されます。上下方向には兄弟の概念を、右方向には子供の概念を追加していくわけです。ダブルクリックするとカードの中の情報を変数することができます。
▲例えば小説のアイデアを考える場合、「各種設定」の中に「登場人物」や「世界設定」などの情報を書き込んでいきます。カードを選ぶとそれに関連した情報がハイライトされ、カード間の関係を分かりやすく表示する工夫も行われています。
▲それぞれのカード内部はMarkdown記法に対応していて、太字にしたり箇条書きにしたりできます。
カードの選択、作成、移動はキーボードによっても可能す。以下の方向キーとアクションキーを組み合わせて使用します。
方向キー:
- H: 左
- J: 下
- K: 上
- L: 右
アクションキー:
- Ctrl: 選択
- Ctrl+Shift: 生成
- Alt: 移動
例えば「Ctrl+Shift+L」で右側にカードが作成でき、Alt+Jでカードを下に移動するといった感じです。削除はCtrl+Backspaceです。Web版に操作方法が掲載されていますので、詳しくはその情報を参照してください。
まとめ
Nulisを利用すればツリー形式でさまざまなアイデアをまとめていく事ができます。物語や論文など長文を書く必要がある方は試してみてはいかがでしょうか。
まだ開発中のプロジェクトということでデスクトップ版クライアントは安定していないようですが、Web版の操作は練り込まれていて、今後の発展に期待できそうです。