Red Hatは11月27日、Red Hat Enterprise Linux 10で、X.Orgサーバを廃止し、WaylandとXwaylandをサポートする予定である事を明らかにしました(slashdot)。
Red Hatは、「Waylandのインフラとエコシステムは良好な状態にあり、2025年前半予定のRHEL 10がリリースされるまでに、特定されたブロッカーを解決するための良い道筋をたどっている」とし、「Xorgサーバーとその他のXサーバー(Xwaylandを除く)をRHEL 10とその次のリリースから削除することにした」と説明しています。
従来のX11アプリとの互換性に関しては、Xwaylandは、Waylandに対応していないほとんどのX11クライアントを扱うことができ、また"Xorg Server"と "X11"は同義ではなく、X11はXwaylandを通してサポートされ続けるプロトコルであり、Xorg ServerはX11プロトコルの実装のひとつだと説明しています。
この決定により、RHEL 10以降、最新のスタックとエコシステムのみに力を注ぐことができるようになり、HDR、セキュリティの強化、低密度ディスプレイと高密度ディスプレイの混在や超高密度ディスプレイのセットアップ、より優れたGPU/ディスプレイのホットプラグ、より優れたジェスチャーやスクロールなどの問題に取り組めるようになること主張しています。
WaylandはX11の置き換えを目指して開発が進められているシステム/ライブラリです。RHEL 10でWaylandへの完全な置き換えが実現すれば、新たなマイルストーンとなりそうです。