開発者やサーバー管理者など、普段から「ターミナル」を利用してさまざまな作業を行っている方は多いかもしれません。
本日紹介する「Terminal for iOS」は、その「ターミナル」をiOSのサンドボックス環境で動作させることができるiOSアプリです。
sshクライアントと異なり、sshでサーバーに接続しなくてもローカルに組み込まれたcat、grep、mkdir、ls、curlといった各種コマンドを実行できる点がユニークです
以下Terminal for iOSの使用方法を説明します。
目次
Terminal for iOSの使用方法
Terminal for iOSはMITライセンスを採用したオープンソースアプリです。ソースコードをダウンロードしてXcodeを利用してビルドすることもできますが、単に使うだけならばApp Storeからアプリをダウンロードするのが簡単です。
アプリはiOS 11.0以降のiOSデバイスに対応しています。
Terminal for iOSで利用可能なコマンドは「?」で確認できます。
例えば「curl」コマンドを利用してWebページをローカルに保存し「cat」コマンドで表示したい場合、以下のように実行します。
$ curl www.softantenna.com > result $ cat result
GitHubの説明によるとTerminal for iOSは、ios_systemの改変版を使用していて、以下のコマンドが使用可能とのこと。
cat | cd | chflags | chksum |
clear | compress | cp | curl |
date | du | egrep | fgrep |
grep | gunzip | gzip | help |
link | ln | ls | mkdir |
mv | printenv | readlink | rm |
rmdir | stat | sum | tar |
touch | uname | uncompress | uptime |
wc | whoami |
まとめ
Terminal for iOSを利用すれば基本的なUNIXコマンドのいくつかをiOSのサンドボックス環境で実行することができます。sshやmoshを使いたい場合は「Blink Shell for iOS」が便利ですが、このアプリも興味深い試みとしてHacker Newsでも注目を集めています。