TIOBE Softwareがプログラミング言語の人気ランキング「TIOBE Index」の2024年9月版を発表しています。
今回のランキングでは、定番プログラミング言語のC言語が4位まで順位を下げています。これは2001年のTIOBE Index開始以来、過去最低の順位で、TIOBEのCEOであるPaul Jansen氏は大規模プログラミングに向いていないC言語の欠点が影響しているのではないかとランク低下の原因を推測しています。
C言語は比較的小さなプログラミング言語で、組み込みシステムで愛用されていますが、現在では、組込みシステムの機能が大きくなり、大規模プログラミングに適したC++が採用されることが多くなったからです。また米国政府が、Cのようなメモリ安全でない言語を禁止し、Rustのようなメモリ安全な言語を支持していることも背景にあると分析されています。
ただしインストールベースの大きさから、Cがすぐにランク外に消えるとは考えられず、長くトップ10に留まると予想されています。
人気トップ10のプログラミング言語は以下の通りです。
人気1位のプログラミング言語はPythonでトップを維持し続けています。Rustは14位で昨年同時期の17位から上昇。Rubyは16位でこちらも19位から上昇しています。なおSwiftは昨年の16位から20位まで下降しています。
TIOBE Indexはプログラミング言語の人気の指標で、GoogleやBing、Yahoo!、Wikipedia、Amazon、YouTube、Baiduなどの主要な検索エンジンの検索結果を分析して作成されています。IEEE Spectrumや、RedMonkのランキングとならんでプログラミング言語の人気を示す指標の一つとなっています。