Appleは9月26日、macOSの最新版「macOS High Sierra 10.13」をリリースしました。
対応するMacでは、Mac App Storeを利用して既存の環境からアップグレードすることができますが、ここではインストール用のUSBメディアを作成する方法を説明します。
インストール用のUSBメディアを作成しておくと、OSをクリーンインストールする場合や、OSをリカバリする場合等、さまざまな場面で便利に活用できます。
方法は何通りか考えられますが、今回はOSのインストーラーアプリの中に埋め込まれている「createinstallmedia」コマンドを使用した方法を解説します。
macOS High Sierraのダウンロード
最初にMac App StoreからmacOS High Sierraをダウンロードします。
macOS High Sierra
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
APFSが導入されたこれまでで最も高いレベルに到達したmacOS。
ダウンロードが終了してインストーラーが起動した場合は一旦終了させておきます。
インストール用USBメディアの作成
USBメディアを準備します。
手元の環境では8GBのUSBメディアで動作確認しましたが、海外のテックサイトなどで16GB以上のUSBメディアが必要と説明しているサイトもあり、Appleのドキュメントでは最低12GBと説明しています。安全策をとるなら16GBの方が良いかもしれません。
USBメディアをMacに接続してUSBメディアのボリューム名を確認します。
▲上の場合ボリューム名は「TOSHIBA」となっています。分かりづらい名前の場合、エンターキーを押して分かりやすい名前にリネームしておくと作業しやすいと思います。
次にターミナルを開き以下のコマンドを実行します。ボリューム名の「TOSHIBA」は実際に使用するUSBメディアのボリューム名に変更してください。なおUSBメモリは自動的にフォーマット&消去されるため、ディスクユーティリティを使用した事前の消去は不用です。
sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/TOSHIBA --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app --nointeraction
コマンドが終了するまでしばらく時間がかかります。
▲「Done.」と表示されれば作成完了です。
※コマンド実行後8GBのUSBメディアの空き容量は2.52GBとなっています。16GBのものでなくても容量的には余裕がありそうです。
起動確認
作成したインストールメディアの動作確認を行います。
▲Optionキーを押しながらMacを起動し「macOS High Sierra」の起動メニューが表示されれば成功です。新たにインストールする場合やリカバリする場合は、こちらを選択して起動します。
まとめ
createinstallmediaは、歴代のOS X El CapitanやmacOS Sierraでも使えたインストールメディアを作成するコマンドで、macOS High Sierraでも引き続き使用できます。
createinstallmediaの使用方法はApple公式サイトにもまとめられています。ご参考までに