Microsoftは現在、Windows 11の次期機能アップデート「Windows 11 22H2」のテストを積極的に進めています。一方、最低でも2025年までサポートされるWindows 10の次期機能アップデート「Windows 10 22H2」の存在も確認されており、コマンドプロンプトを使用して、22H2にアップグレードできる事が確認されています。
しかし、このWindows 10の次期機能アップデートにはあまり大きな期待はしないほうが良いかもしれません。22H2を有効にしてもバージョン番号が変わるだけで、実際の新機能は確認できないとArs Technicaが指摘しています。
22H2にアップグレードするためのコマンドは、MicrosoftのDISM(Deployment Image Servicing and Management)ツールを使用して、Windowsインストールに調整を加えるもので、最初にKB5014666更新プログラムをインストールしておく必要があります。
コマンドだけでWindows 10 21H2を22H2にアップグレードできるのは不思議に思えますが、例えばWindows 10 1909は、1903に含まれていた新機能や設定を有効にする「機能有効化パッケージ」としてリリースされました。
機能有効化パッケージを利用した更新は、ベースとなるOSに大きな変更が加えられることはなく、小さな機能が追加されるマイナーバージョンアップになることがほとんどです。
Windows 10 22H2が機能有効化パッケージを利用した機能アップデートとなる場合、新機能の追加に期待するよりも、Windows 10のサポートを今後も受け続けるためだけに重要な機能アップデートとなりそうです。