Microsoft今年の5月にWindows 10のメジャーバージョンアップ版である「Windows 10 May 2020 Update(Version 2004)」を公開し、10月にはそのマイナーバージョンアップ版となる「Windows 10 October 2020 Update(Version 20H2)を公開しました。
Version 20H2とVersion 2004はベースが同じで、基本的な機能は十分に検証が行われていることが期待されますが、いまだに完璧ではなく、いくつかの不具合が残っている模様です。
MicrosoftがWindows 10 Version 2004以降のバージョンで発生する、Chromiumベースのブラウザのデータが損失するという不具合を認識し、調査を行っていることがわかりました(Windows Latest)。
Windows 10 Version 2004公開後、ChromeやEdgeではデータの同期が停止し、再起動時にブラウザのデータがリセットされるという不具合が報告されていました。8月にはMicrosoftが問題を認識し、根本的な原因を調査していると伝えられましたが、11月現在も問題は解決していないようです。
さらにここ数週間、Windows 10でCookieが削除されるという報告が増えてきていてい、Chromeや他のブラウザを再起動するとサインインが要求されるという症状が発生しているそうです。
MicrosoftとGoogleはこの問題を認識し、修正のための作業を進めていますが、Windows Updateの性質上、月例更新プログラムとして修正を提供できるようになるまでもう少し時間がかかるだろうとの認識をMicrosoftのエンジニアは示しています。
We (Microsoft) are working on a fix for this issue, but due to the nature of WindowsUpdates, it will, unfortunately, be a while longer until we can release it via a monthly servicing update
今のところ不具合の有効な修正方法は存在せず、Windows 10のタスクスケジューラーからタスクを削除することで問題を緩和することができるとのことです。