Microsoftが、QualcommのSnapdragon X Eliteプロセッサを搭載した次世代Windowsノートパソコンを、Appleの最新M3チップを搭載したMacBook Airより高速だとアピールする計画があることがわかりました。
The Vergeが入手した内部文書によると、MicrosoftはQualcommの新型チップに自信を持っていて、CPUタスク、AIアクセラレーション、アプリのエミュレーションなどにおいて、M3 MacBook Airより高速であることを示す多数のデモを計画しているとのこと。Microsoftは、AppleのRosetta 2よりも「高速なアプリエミュレーション」を提供することができると考えているようです。
昨年10月に発表されたSnapdragon X Eliteは、Appleシリコンと同じArmベースのアーキテクチャを採用し、Qualcommは、このプロセッサがGeekbench 6ベンチマークで、M3チップよりも21%高速なマルチコアCPU性能を達成したと主張しています。
ただし、MicrosoftやQualcommは上位チップであるM3 ProやM3 Maxではなく、下位チップであるM3チップと比較しており、またAppleシリコンを搭載したMacBookが、業界トップクラスのワット当たりパフォーマンスを実現しているのに対し、Snapdragon X Eliteは動作温度が高く、ファンが必要になると考えられています。
Microsoftは、5月20日にSurface Pro 10やSurface Laptop 6など、Snapdragon X Eliteを搭載したノートパソコン(AI PC)を発表すると見込まれています。