Microsoftは4月9日(現地時間)、Windows 11 23H2/22H2用の月例更新プログラムKB5036893をリリースしました。
KB5036893を適用すると、Windows 11 Moment 5アップデートに含まれる各種機能(Copilot in Windowsの改良や、ロック画面の強化、設定、オーディオ、タスクバー、音声アクセス、ナレーター、スナップレイアウトの改善など)が有効となりますが、完全に安定しているわけではないようです。
以下、これまでに報告されているKB5036893の主な不具合を紹介します。
VPN接続が失敗する問題
KB5036893適用後にVPN接続が失敗するようになったとの報告が行われています。
Windows 11の既知の不具合をまとめたリリースヘルスページにも掲載されている問題で、Microsoftは「2024年4月のセキュリティ更新プログラム(KB5036893)、または2024年4月の非セキュリティプレビュー更新プログラムをインストールすると、WindowsデバイスでVPN接続に失敗する可能性がある」ことを確認し、不具合の解決に向けて取り組んでいると説明しています。
この不具合は、Windows 10/11の多くのエイディション、Windows Serverに影響します。
プロフィール画像を変更するとエラーが発生する
KB5036893適用後にユーザーアカウントのプロフィール画像が変更できなくなるという問題が報告されています。
プロフィール画像を変更しようとするとエラーコード0x80070520を含むメッセージが表示されるという問題で、Microsoftアカウントではなく、ローカルアカウントを使用している場合に発生する事が多いようです。
この問題もKB5036893のKBページに既知の不具合として掲載されていて、Microsoftは問題解決に向けて取り組んでいます。
真っ白な画面が表示される
更新プログラムのインストール後に白い画面が表示されるという問題も報告されています。全体が白くなるわけではなく、OOBE(Out of Box Experience)画面のようなウィンドウが確認でき、Wi-Fiを切断するとPCが正常に起動したと報告しているユーザーも存在します。
セーフモードでも起動できない、Feedback Hubアプリが表示できないといった問題も報告されています。
やむを得ない場合はアンインストールして回避可能
現在これらの不具合に対する個別の対策は見つかっていません。やむを得ない場合はKB5036893をアンインストールすることで問題を回避できる可能性があります。
Windows 11の更新プログラムのアンインストール方法は以下の記事で説明しています。
[via Windows Latest]