Microsoftは先日、Windows 11 Version 24H2向けの帯域外の累積アップデートKB5063060をリリースしました。KB5063060はEasy Anti-Cheatを使用するゲームとの互換性の問題を修正するための更新プログラムですが、この更新プログラムについてインストール失敗をはじめとしたさまざまな問題が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
まずインストールの問題に関しては、エラーコード(0x800f0922、0x80070002、0x80070306、0x800f0991)が表示されてインストールが正常に完了しないという報告が行われています。一部のユーザーは、更新後にPCが再起動ループに陥り、正常にWindowsを起動できないというケースを報告しており、また、以前の更新KB5060842がダウンロード途中だった場合、KB5063060のインストールが進まない問題がも発生しているようです。
対策が施されたはずのゲームとの互換性に関しても、一部のゲームでクラッシュの問題が未解決のままで、Counter-Strikeではフリーズが発生し、eFootball 25でもアンチチートエラー発生するという報告が行われています。
パフォーマンスや動作に不具合を与えているとの指摘も行われており、スリープから復帰後にタスクバーが操作不能になるという問題や、エクスプローラーが繰り返しクラッシュする問題、Lenovo LegionでHDMI接続時に外部ディスプレイが紫と緑の画面になる問題などが報告されています。
その他、更新後に全てのBluetoothデバイスが未検出状態になるという問題や、管理モード(Ctrl + Shift + F3)へ入れなくなるという問題も報告されています。
現在個別の回避策は見つかっていませんが、インストールの問題に関しては、Microsoft Update CatalogからKB5063060の スタンドアロンインストーラー(.msu ファイル)をダウンロードして適用することで解決する可能性があります。
また、インストール後の不具合がどうしても解決できない場合は、「設定 > Windows Update > 更新履歴 > 更新のアンインストール」からKB5063060をアンインストールする方法が有効だと考えられます。