Microsoftは先日、Windows用のAIアシスタントアプリ「Copilot」を刷新し、ネイティブアプリ化したことを発表しました。
新しいCopilotアプリは当初、Windows Insidersユーザー向けに公開されていましたが、その後展開範囲が広がり、Microsoftの関係者によると現在は「より多くのユーザーにロールアウトしている」状態のようです。
新しいCopilotアプリはネイティブアプリ化され、従来のPWA(Progressive Web App)と異なり、システムトレイに表示することができる、などの特徴を持っていますが、内部ではWebViewが使われていて、Webベースのアプリであることは変更されていません。
Windows Latestは新しいCopilotアプリを検証し、より多くのRAMを消費するなど過去のPWAアプリよりも劣っている面があると指摘しています。
記事によると、新しいCopilotアプリのRAM消費量が多い原因は、WebView2がバンドルされていることにあります。Copilotを実行することは、Microsoft Edgeの新しいインスタンスを実行しているようなもので、確認したところ平均して500〜600MB、ときには1GBや1.5GBものRAMを消費していることがわかったそうです。
新しいCopilotアプリは、WinAppSDKとWinUIを使用して作られていますが、WebView2ではCopilotのWebページcopilot.microsoft.comを読み込んでいます。システムトレイに表示されたり、タイトルバーがネイティブアプリのように見えても、コンテンツやロジックはWeb経由で提供されていて、Edgeのようなポップアップ画面が表示されるもあるそうです(画像のダウンロードなどでも)。
旧バージョンのPWAもほぼ同じような動作でしたが、新しいCopilotアプリにはより多くのシステムレベルの機能が追加た反面、RAMの消費量が増えてしまったのかもしれません。