Microsoftが10月5日に一般公開した「Windows 11」はハードウェアの最小要件がこれまでよりも厳しく設定されていることが話題となっています。TPM 2.0やセキュアブートをサポートし、第8世代のIntel Core CPUや第2世代のAMD Ryzen CPUなど、比較的最近のCPUを搭載したPCのみがサポート対象となっているのです。
Windows 11と互換性があるかどうかはMicrosoftが提供するPC正常性チェックツールで確認することができますが、このツールが、2006年に発売されたIntelのPentium 4 661を、Windows 11と互換性があると判定していることがわかりました(Windows Latest)。
上記スクリーンショットを確認すると、該当のデバイスはセキュアブートとTPM 2.0の要件は満たしていないものの、プロセッサの要件は満たしていると判定されていることがわかります。これは、PC正常性チェックチェックツールの「サポート外のCPU」のデータベースに、 Intel Family 15(Netburst)SKUが含まれていなかった事が原因と考えられ、今後のツールの更新によって修正される可能性はあります。
なお、実際にTPM 2.0やセキュアブートの要件をバイパスし、Pentium 4 661搭載PCにWindows 11をインストールし、 Build 22000.282のような累積アップデートを受け取ることができたと主張しているユーザーも存在します。
As the original author of these screenshots (he posted them with my permission). There are also what WhyNotWin11 reports on the same system as well pic.twitter.com/YmMKFp1Rhl
— Carlos S. M. (@Carlos_SM1995) October 14, 2021
Microsoftはサポート外のPCにWindows 11をインストールすることができる「AllowUpradesWithUnsupportedTPMOrCPU」というレジストリ値を準備しており、またRufusのようなサポードパーティツールを使って、TPM 2.0やセキュアブートといった要件を無視するインストールメディアを作成することが可能です。Microsoftの警告を無視し、サポート対象外の状態で良いならば、Windows 11はかなり古いデバイスでも動作するのかもしれません。