Microsoftは、2021年に「Windows XP」をリリースしました。当時は新しいWindows OSのローンチにあわせてさまざまなプロモーションが行われており、最も奇妙なプロモーションとして知られる、Windows XPの公式ミュージカル動画がYouTubeに復活している事がわかりました(Neowin)。
90分のオリジナルミュージカルはイスラエルでOSを宣伝するために作られ、Windows XPの発売日に一度だけ公開上演された模様。企業が自社製品のアピールために依頼して作成した「産業ミュージカル」の一種で、その歴史は古く、1950年代までさかのぼるものの、1980年代にはほとんど廃れていた模様。
インディーゲーム開発者のDancingEngie氏は、自身のXアカウントでこのミュージカルがなぜ作成されたかの情報を提供しており、これによるとイスラエルのMicrosoftチームがWindows XPのコンポーネント作成を手伝ったことが理由だとされています。
When Marketing VP Lior Tzoref (the male host) met producer Arik Schter, he says Schter really wanted to make the event into a musical. Tzoref shared his enthusiasm and gave him MS's blessing. Schter got to work. He struck a deal with the Cinerama - one of TLV's seminal cinemas and conference centers. He also brought in a team of about 30 dancers, including Doron Medeli (writer of Israel's Eurovision songs and prominent producer) to choreograph the whole thing.
マーケティング担当副社長Lior Tzorefが、プロデューサーのArik Schterに会ったとき、Schterはどうしてもこのイベントをミュージカルにしたかったという。Tzorefは彼の熱意に共感し、MSの許可を与えた。Schterは仕事に取りかかった。彼は、TLVの代表的な映画館であり会議場でもあるシネラマと契約を結んだ。彼はまた、Doron Medeli(イスラエルのユーロビジョン・ソングの作者で著名なプロデューサー)を含む約30人のダンサー・チームを連れてきて、全体の振り付けをさせた。
この出来事は、イスラエルを拠点とするニュースサイト「Haaretz」によって報じされ、同サイトはWindows XPのミュージカルは「今年、あるいはミレニアムの恥ずべきハイテク・イベントだった」と結んでいます。
何が恥ずかしかったのかは不明ですがMicrosoftはその後このミュージカルから距離を置くことを決め、同社のサイトからは削除され、YouTubeにも曲だけがアップロードされた状態となっていました。
しかしDancingEngie氏は数日前に、Windows XPミュージカルの映像がYouTubeに投稿されているとの投稿を行い、その動画はすぐに削除されてしまったものの、別のYouTubeチャンネルUsesTheNameが再公開することになります。
動画を視聴すると、全体の流れはよくわかりませんが、Windows XPを背景にダンスや歌が披露されていることは確認できました。UsesTheNameはより理解を深めるために、字幕つきバージョンのリリースも計画しているそうです。