Atomの開発チームによって作成された新しいテキストエディタ「Zed」のパブリックベータ版が公開されました(公式ブログ)。現在公式サイトからmacOS向け(macOS 10.15以降)の実行ファイルがダウンロード可能です。
Zedは優れた応答性が特徴の高速テキストエディタです。低レベルの制御と表現力を兼ね備えたRustによって実装され、Electronの限界を超えるために、GPUアクセラレーションが利用可能な独自のUIフレームワークを採用しています。正規表現よりも遙かに高速処理が可能なインクリメンタルパースフレームワークTree-sitterも組み込まれています。
開発者のコラボレーションを助けるための機能も重視されていて、他のユーザーをプロジェクトに招待し、リアルタイムでシームレスにコードを書いたり議論したりすることができます。今後数ヶ月の間にテキストベースのチャットを導入し、最近コミットされたコードだけでなく、コードベースの全ての部分について議論できるようにする予定とのことです。
Zedは2021年末に開発計画が明らかとなり大きな話題となりました。現在、開発者向けの軽量テキストエディタといえばVisual Studio Codeが圧倒的な人気を集めており、状況を変える事ができるのか注目を集めそうです。