Appleが販売を開始したM1プロセッサを搭載したiPad Proは、8GBまたは16GBのRAMが搭載されていますが、個別のアプリが利用可能なRAMは5GBに制限されている事がわかりました(MacRumors)。
グラフィックデザインアプリ「Artstudio Pro」の開発者がProcreateフォーラムに投稿した内容によると、M1 iPad Proでアプリが使用できるRAMは最大5GBで、それ以上使おうとするとアプリがクラッシュしてしまうとのこと。
There is a big problem with M1 iPad Pro . After making stress test and other tests on new M1 iPad Pro with 16GB or RAM, it turned out that app can use ONLY 5GB or RAM! If we allocate more, app crashes. It is only 0.5GB more that in old iPads with 6GB of RAM! I suppose it isn't better on iPad with 8GB.
M1 iPad Proには大きな問題があります。16GBのRAMを搭載した新しいM1 iPad Proでストレステストなどを行ったところ、アプリが使用できるRAMは5GBのみであることが判明しました。それ以上の容量を割り当てるとアプリがクラッシュします。6GBのRAMを搭載した古いiPadと比べても、たった0.5GBしか増えていません。8GBのiPadではもっとダメなんでしょうね。
一方Procreateアプリの公式アカウントも、M1 iPad Pro対応のProcreateアプリで、8GB/16GB搭載モデルのどちらでも、同じ量のRAMがアプリから利用できるとコメントしています。
As of now, all M1 iPads have the same amount of RAM available. As soon as we have access to more, we’ll pass that on to you, too 💜
— Procreate (@Procreate) May 28, 2021
これまでiPadに搭載されていた最大のRAMは6GBで、iPadOSのアプリ毎の5GB制限は実用上問題になっていませんでした。しかし搭載されているRAMが大幅に増加したM1 iPad Proでは利用可能なハードウェアのリソースを十分に活用することができない足かせになっているといえそうです。
なおiPadOS自体はM1のユニファイドメモリーの全領域にアクセス可能で、今回の制限は個別のアプリに課せられたものを指しています。Appleは6月7日からWWDCを開発します。新しいiPadOS 15で、このような制限が取り払われることになるのかもしれません。