Microsoftは2023年1月、企業向けに提供しているWindows 7の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)や、Windows 8.1のサポートを終了します。
サポート期間が切れたOSを使用しているユーザーに対しては、Windows 10やWindows 11への移行が推奨されていますが、なんらかの事情でこれらの古いOSを使い続けなければいけない場合もあるかもしれません。
本日紹介する「Legacy Update」は、そのような場合にチェックしておきたい、Windows Updateの修正サービスです。
同サイトによるとサポート期間終了後のWindowsでは、Windows Updateやインターネット接続が正常に実行できないという問題が発生している模様。例えば、Windows XP以前のバージョンでは、最新のSSLやAuthenticode証明書で必要とされる、SHA256ハッシュアルゴリズムなどの最新のセキュリティ機能がサポートされないため、正常にアクセスできないインターネットサイトが非常に多くなっているそうです。またWindows Updateを実行中にエラーが表示される事もあるようです。
Legacy Updateは、システムに不足している更新プログラムを特定し、それらを自動的にインストールし、Windows Updateサービスを完全に機能するように修復します。
Legacy Updateは、Windows XP/Vista/7を含む、以下のシステムと互換性を持っています。
Windows XP, Vista, 7, Server 2003 (including R2), Server 2008, Server 2008 R2
All Windows editions (Professional, Home, Media Center Edition, etc.)
32-bit, 64-bit, and Itanium processors
使用方法は以下の通りです。
Legacy Updateの使用方法
Legacy Updateを使用するには、公式サイトをIEで開きます。
▲「Install Legacy Update」をクリックして、「LegacyUpdate-x.y.z.exe」をダウロードします。
実行すると以下のようなダイアログが表示されます。
▲「Install」ボタンをクリックしてインストールします。
インストール後、legacyupdate.netが再表示されます(スタートメニューなどから実行することもできます)。
▲画面左上に「Install Updates」というメニューが追加されている事がわかります。後はこのリンクをクリックし、legacyupdate.net経由でWindows Updateを実行できるようなるはず…ですが、手元の環境ではうまく動きませんでした(Windows 7 SP1で確認)。IssueによるとIEの互換性に関する問題が存在するらしく、今後解決する事を期待したいと思います。Windows XPなら動作するかもしれません。
実際に動作する様子を撮影したYouTube動画が公開されています。
まとめ
Legacy Updateを実行するとWindows Updateのエラーが修正できるかもしれません。同サイトはサポート期限が切れたOSを使い続ける事を推奨しているわけではないとのことですが、古いOSを使わざるをえない方は確認してみてはいかがでしょうか。