ノートPCのバッテリーの寿命を延ばすには、一定範囲で充電を維持する、いわゆる「いたわり充電」を使用するの望ましいとされています。
AppleのMacBook AirやMacBook Proでも、最近の機種はバッテリーの最適化機能が利用できますが、より明示的に充電量を制御したい場合や、古い機種を使っている場合は「AlDente Pro」を検討してみると良いかもしれません。
AlDente Proはバッテリーの充電を指定した割合(例えば80%)で止め、バッテリーの健康寿命を延ばすこと目的とした有料アプリで、Intel/Appleシリコン搭載MacBookに対応しています。
機能が制限された無料版のほか、年額1,776円のサブスクリプションライセンス、あるいは3,554円の永久ライセンスを購入することで利用できるPro版が存在します。また、さまざまなMacアプリを月額9.99ドルで利用できるSetapp経由で使用することもできます。
以下有料のAlDente Proの使用法を説明します。
AlDente Proの使用方法
AlDente Proをインストールします。アプリ単体では動作せず、実行を補助するヘルパーツールのインストールも必要です。
実行すると、AlDente Pro独自のバッテリーアイコン(充電中はプラス)が表示されます。
▲アイコンをクリックすると上記のようなポップアップが表示されます。「Limit」に数字を入力するか、その下のスライダーを動かして充電を制限する割合を指定します。例えば「80%」と入力した場合、電源に接続していも80%までしか充電されなくなります。
基本的な設定はこれだけです。最初はバッテリーの充電が、指定した割合で実際に制限されるのか確認すると良いと思います(バッテリーをしらばく使ったあと電源に接続するなどして)。
▲制限に到達するとアイコンが一時停止に変わります。
その他の挙動は設定画面で変更できます。
▲「機能設定」タブにある「セーリングモード」は、指定した割合を下回るまで充電しないためのものです。例えばLimitが80%で差分を10%とすると、70%を下回るまで充電しません。これによって頻繁な充電を防ぐことができます。
▲「充電」タブでは、「スリープ時充電を停止」「アプ終了時充電を停止」など、充電に関する挙動を変更することができます。
どのような機能が利用できるのかはMacBookの機種によって異なり、詳細はFAQで確認する必要があります。
まとめ
AlDente ProはMacBook ProやAirでいたわり充電を実現することができるアプリです。類をみないアプリですが、システムに深く関わっているアプリのため、macOSのメジャーバージョンアップよってバグが発生することが多いようです。
最近はmacOS Sonoma関連の不具合が多数報告されていて(これも最新版1.22.3でほとんど対処されているようですが)、使用に関しては事前に問題がないか調べておくほうがよさそうです。
タイトル | AlDente | |
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公式サイト | https://github.com/AppHouseKitchen/AlDente-Charge-Limiter | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7676-al-dente | |
説明 | 最大充電率を制限するMacOSメニューバーツール。 |