Windows 11風の外観を持つLinuxディストリビューションとして注目を集めている「AnduinOS」の唯一のメンテナAnduin Xue氏が、Microsoftの社員であることが判明しました(Neowin)。
同氏は、AnduinOSプロジェクトが個人的なものであり、ユーザーインターフェースの変更以外は最小限の変更に留めた、快適なUbuntuベースのLinuxディストリビューションを作りたいという自身の願望から生まれたものだと説明しています。Microsoftのソフトウェアエンジニア(Windowsには関与せず)として、経済的に安定しているため、AnduinOSを商業化する必要はないと考えているようです。
プロジェクトの財政的な側面について次のように説明しています。
Many have asked why I don’t accept donations, how I profit, and if I plan to commercialize AnduinOS. Truthfully, I haven't thoroughly considered these issues. It's not my main job, and I don’t plan to rely on it for a living. Each month, I dedicate only a few hours to maintaining it. Perhaps in the future, I might consider providing enterprise solutions based on AnduinOS, but I won’t compromise its original simplicity. It has always been about providing myself with a comfortably themed Ubuntu.
なぜ寄付を受け入れないのか、どうやって利益を得ているのか、AnduinOSを商業化する予定はあるのか、と多くの人から聞かれました。正直なところ、これらの問題を徹底的に考えたことはありません。これは私の本業ではないし、生活のために頼るつもりもない。毎月、数時間しかメンテナンスに費やしていません。将来的には、AnduinOSをベースにした企業向けソリューションを提供することも考えるかもしれないが、本来のシンプルさを損なうつもりはない。それは常に、快適なテーマのUbuntuを自分自身に提供することなのです。
AnduinOSが中国産であると指摘されたことについて、Anduin Xue氏は、「ソースコードは公開されている」と述べ、中国政府のためにOSにバックドアを仕込むことは「不合理であり、簡単に暴露される」と反論しています。
また、ディストリビューションが個人ベースで開発されるため、将来的に放棄されるのではないかと心配する人々に対して、サポートを続けるつもりはあり、スポンサーや企業の協力が得られれば、フルタイムで維持する可能性もあるとしています。
Windows 10のサポート終了が迫りつつあるなか、Windows 11に似た外観を持った「AnduinOS」はチェックする価値があるLinuxディストリビューションといえるかもしれません。