WindowsやmacOS、iOSなど現代のオペレーティングシステムには、美しい壁紙が多数同梱されています。メジャーバージョンアップのたびにどのような壁紙がデフォルトとして採用されるかの注目度も高く、多くの人はコンピューターに美しい壁紙を設定している事を好んでいるようです。
しかし、中にはこの傾向に同調しない人も存在します。開発者のtiramisú氏は、スマホやタブレット、ノートPCの壁紙を全て黒一色で統一しているそうで、その理由をブログ記事「why i only use plain black wallpapers(黒一色の壁紙しか使わない理由)」で詳しく説明しています。
記事によると、同氏ももともとは、チリの美しい風景写真をノートPCの壁紙に設定し、仕事で疲れたときや退屈なときに、デスクトップを見て楽しんでいたそうです。
その考えを一変させたのは、、Jeff Atwood氏の「Your desktop is not a destination(デスクトップは目的地ではない)」という記事で、デバイスは道具であり、ファッションアクセサリーではないということに気づいたというのです。
デバイスのコンテンツが充実し、没入感が得られるようになればなるほど、デバイスの方が外の世界より優れているという誘惑に抗うことは難しくなっていきます。
プログラマーとして毎日10時間以上画面をみつめていた同氏は、画面に黒一色の背景を設定し、デバイスと健全な関係を築くことにしたと説明しています。氏の友人の一人は、重要な連絡先をメモに打ち込み、そのスクリーンショットをデスクトップに表示し、デバイスを道具として活用しているそうです。
個人的にはMacやWindows PCの壁紙は、そのOSのデフォルトに決めています。スクリーンショットを見ただけでOSのバージョンが分かるからですが、普段はアプリのウィンドウに隠された状態である事が多く、ほとんど見ることはありません。
Hacker Newsでもこのポリシーに同調する意見や反対の意見がいろいろと書き込まれています。はたして黒一色の壁紙に設定することでコンピューターと健全な関係を築くことができるのか?ハッカー達のコメントが気になる方は参照してみる事をおすすめします。