OpenAIが開発したチャットAI「ChatGPT」が大きな話題を集めています。
人間と間違えるような自然な会話ができるだけでなく、専門的な質問に対しても的確な回答を返すことから、「シンギュラリティも近い」との声も聞こえています。
このような中、ソフトウェアエンジニアのPercy Bolmér氏は、「ChatGPT Might Make Developers Unemployed In A Few Years(ChatGPTは、数年後に開発者を失業させるかもしれない)」と題したブログ記事を公開し、ChatGPTによってソフトウェア開発者が職を失う可能性があると指摘しています。
同氏はChatGPTの会話能力から始め、より専門的な能力の見極めを進めていきます。
ChatGPTは以前質問した情報を記憶し、文脈を正しく理解しすることで、より正確な回答を行うことができるとし、例えばブログのSEOに関する質問に対しても、洞察に満ちたコメントを返してくれるとしています。ベストプラクティスを見つけるために、Web検索を行うよりも優れた結果を短時間で得ることができるものの、実際にWebサイトを閲覧できないため、具体的なアドバイスは不可能なようです。
また、ChatGPTは、コードやプログラミングタスクの実行はできないと回答するものの、より具体的な質問によって答えを引き出すことができるとのことです。
▲例えば、Go言語を使って"Hello World!"を出力するプログラムや、その実行方法を教えて貰うことに成功しています。またさらに複雑な、GoでTwitter APIに接続する方法さえも教えてくれたと説明しています。
ChatGTPはコードのデバッグや、ユニットテストの生成も可能で、AWS Lambdaなどへのデプロイ方法や、SvelteアプリケーションのDockerfileの作成方法も教えてくれるとのことです。
同氏は、Googleの代わりにChatBotを使うことで開発効率が向上する可能性があるものの、数年後に就職先を探さなければならないような気がしてちょっと心配だとまとめています。
AI画像生成サービス「Stable Diffusion」によってイラスト界が揺れたように、「ChatGPT」もソフトウェア業界へ大きな影響を与えることになるのかもしれません。