OpenAIが開発したチャットボットAI「ChatGPT」。
自然言語で入力した質問に的確に答えることができ、会話をする能力や、技術的な質問に答える能力が特に優れていることから大きな注目を集めています。
ChatGPTによって人間のプログラマーが不要になるのではないかとの悲観的な見方もあるなか。開発者10maurycy10氏は、ブログ記事「ChatGPT and the future of programming(ChatGPTとプログラミングの未来)」を公開し、ChatGPTにも苦手な分野があることを指摘しています。
同氏は、ChatGPTの知識は、インターネット上で議論されている問題に限定されていて、そうでない問題に関しては間違った答えを返すことが多いと主張しています。例えば、「アルミホイルは紫外線をカットするのか」という質問に対しては、自信満々に不正解を回答し、これはプログラムにも当てはまるとのことです。
配列のソートやFizz Buzz問題、Webリクエストなど、一般的なプログラミングタスクに関しては正しい回答を返しますが、新しいタスクに直面すると完全に失敗するというのです。
例えば、Advent of Code 2022の5日目のパズル入力のパーサーの一部をChatGPTに書かせると30分ほどかかった上に、結果は失敗だったとのこと。AIが書いたコードはどれも部分的には正しいものの、まとめると意味をなさず、GitHubやStack Overflowでパターンマッチを行っているようなもので、すでに問題が解決されている場合にのみ解決策を導き出すとしています。
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同氏は現在のChatGPTがプログラマーや作家に取って代わることはないとまとめながらも、「コンピューターがXをできるようになることはない」という主張が過去の経験則からほとんど誤りだったことから(チェスをする、囲碁をする、画像中のモノを識別するなど…)、将来的な可能性に関しては保留しています。