GoogleはChrome 76でアドレスバーに表示されているURLから「https」や「www」といった文字列を非表示にする変更を行いました。
Googleは非表示にした理由を、それらの文字列が一般ユーザーにとってあまり重要ではないため、と説明しましたが、厳密に考えるとwww.example.comとexample.comが同じ情報を表示しない場合もああるため、一部のユーザーからは批判も起こっていました。
今回Chrome 79ではこの方針がさらに推し進められ、アドレスバーの表示を従来の表示方法に戻すための試験的フラグが完全に削除された事が判明しています(gHacks)。
これまで「chrome://flags」で利用できていた「#omnibox-ui-hide-steady-state-url-trivial-subdomains」フラグは、Chrome78で隠されていたものの「#temporary-unexpire-flags-m76」を有効にすることで利用できていたようですが、Chrome 79ではこれが完全にできなくなった模様です。
このため今後Chromeでサイトの正確なURLを確認するためには、アドレスバーをダブルクリックするか、「Suspicious Site Reporter」のようなChrome拡張をインストールして使用するしか手段がなくなった事になります。
アドレスバーの簡略表示は、macOSのSafariでも採用されており、表示されている文字列が必ずしも正確なURLを表示しているわけではないという状態になれるしかないのかもしれません。