多機能テキストエディタ「Emacs」。
長い歴史を持つテキストエディタですが、独特のキーバインドを持ち、LinuxやmacOSの経験が十分にあっても、Emacsは使いこなせないという方もいるかもしれません。
本日紹介する「Emacs for Professionals」は、そのような「プロ」向けのEmacsドキュメントです。Linux/UNIXユーザーが良く使うコマンドラインツールやテクニックに注目し、Emacsで同等の機能を利用するにはどうすれば良いのかに重点を置いて説明が行われています。
作者は、インターネット上に存在するEmacs関連コンテンツの多くは、Emacsを使ったことのない初心者を対象にしたものか、Emacsのベテランユーザーを対象にしたものに二分されており、間を補間するものとしてこのドキュメントを作成したと説明しています。
こんなときEmacsでどうする
最初に述べた通り、Emacs for Professionalsでは、通常コマンドラインツールやターミナルを使って行う操作を、Emacsでどのように実行するかに注目して解説しています。
例えば「Emacs as a shell」では、Emacsをシェルとして使用する方法が説明されています。
作者はターミナルの使用方法には、長期間起動するものと、一度限りで短期間実行するものがあるとし、前者にはEmacsのディレクトリエディタ「dired」や、「M-x find-grep」「M-x compile」などが対応し、後者には、「M-&」「M-x term」によるシェルコマンドの実行機能が対応すると説明しています。
また「Batch file renaming」では、複数のファイルをまとめてリネームする方法が説明されています。
Emacsではdiredを用いてファイルの一括ファイル名変換が可能とのこと。
その他Emacs入門に役立つリンク集や、ソースコードナビゲーションに関するTipsも掲載されています。
このようにEmacs for Professionalsでは、Emacsを使って普段の作業を効率するためのコツが紹介されています。Emacsのさらに便利な使い方を探している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。