Appleの開発者会議「WWDC22」が6月6日に迫り、新しいOSに関連したさまざまな噂情報が飛び交っています。
先日は、BloombergのMark Gurman氏が、iPadOS 16でマルチタスク関連の改良が行われると主張していたなか、今回、最近行われたWebKitの変更から、iPadOS 16でウィンドウのリサイズが可能になるのではないかとの予想が行われていることがわかりました(9to5Mac)。
WebKitはAppleのWebブラウザ「Safari」で使用されているブラウザエンジンで、オープンソースプロジェクトであるため、コードはGitHubで誰でも確認することができます。
著名開発者のSteve Troughton-Smith氏は、最近WebKitに、iPadOSで自由にウィンドウサイズを変更することができる新しい「マルチタスクモード」のためのインフラが追加されたようだとコメントしています。
I know better than to get excited about improvements to iPad, because we’ve been burned so many times…
But WebKit just added infrastructure for a ‘multitasking mode’ on iOS that sure looks like it’s a system toggle that enables freely-resizable windows https://t.co/NBNGhHiaxB
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) May 26, 2022
WebKitのコードには、iPadOSで新しいマルチタスクモードを有効にするための、システムワイドなトグルが追加されている模様。またAppleのエンジニアによる別の更新も、新しいマルチタスクモードとの互換性を向上させるための、WebKitの言及に更新しているようです。
Smith氏は、「マルチタスクモード」が実行時に変更でき、アプリはモードに入ったり出たりすることが可能になると予想しています。Windows 10の「タブレットモード」のように、任意のタイミングで切り替えて、UIを変更することができるようなものではないかと指摘しています。
It looks like ‘multitasking mode’ is something that can change at runtime, so apps can transition in and out of it. I could envision something like Windows 10’s ‘tablet mode’ that you can toggle at any point to restructure the UI for touch vs mouse & keyboard.
WebKitのコードは、iPadの「マルチタスクモード」が有効か無効かを繰り返し確認しており、Safariは、この状態に基づいて動作が調整されることになると思われます。
現在の変更内容から、新しいマルチタスクモードがどのようなものになるのか、具体的な情報は読み取れませんが、WebKitの変更が、将来のiPadOS、iOS、macOSの変更を示してい可能性は高いと考えられます。