Microsoftは現在、老朽化したInternet Explorerと、Windows 10専用の古いEdgeブラウザを退役させ、Chromiumベースの新しいEdgeブラウザで置き換える作業を進めています。
ChromiumベースのMicrosoft Edgeは、Windowsプラットフォームのほか、Linux、Mac、Androidで動作し、使用可能なすべてのプラットフォームでデータを同期することが可能となっています。また、旧バージョンよりもWeb標準技術との互換性やパフォーマンスが向上しているため、Edgeのユーザーも順調に増加している模様です。
しかし、最近MicrosoftがEdgeで進めている戦略は誤りかもしれません。MicrosoftがEdgeに過剰な機能を追加し、ブラウザに関する全体的な戦略が欠落しているのではないかとの指摘が行われています(gHacks)。
批判を集めている事例としてはまず、Windows 11でWindows検索の結果やウィジェットのリンクなど、一部のリンクが強制的にEdgeのみで開かれるようになっていることが挙げられています。技術的な理由は特にになく、システムでEdgeを使用することを強制するための制限とみられ、制限を回避することができるEdgeDeflectorのようなツールも、最近のアップデートによって動作不可能となりました。
またWindows 11は、従来のWindowsと比較すると、デフォルトのブラウザを変更するのが難しく、VivaldiやFirefoxの開発元から批判されています。
一部地域でのみ利用できる機能や開発版でのみ利用できる機能でももここ数ヶ月の間に、ショッピング支援機能(Buy now, pay later)や、MSNサービスを利用したゲームと関連情報のリストが表示されるゲームパネル機能など、論争となっている機能がいくつか追加されています。
これら余分な機能はほとんど設定で無効化することができますが、デフォルトではオンとなっており、余計な機能を使いたくないユーザーから批判を集めているようです。