現在は以前と比べて日本のPCメーカーの存在感は低下しているように思えます。特に米国ではHPやDell、AppleといったPCのシェアが高いなか、Windows Centralは、「I wish I could buy this Japanese laptop with a DVD player and a VGA port, but not for the reason you'd expect(VDプレーヤーとVGAポートを備えたこの日本製ノートパソコンが買えればいいのだが)」と題した記事を公開し、NECのビジネス向けノートPC「NEC VersaPro Type VD<VD-K>」の優れた特徴を紹介しています。
この記事によると、NEC VersaPro Type VD<VD-K>は一見地味なビジネスPCながら、取り外し可能なバッテリーを搭載しており、そこが欧米のビジネスノートPCと比べても際立っているとのことです。
取り外し可能なバッテリーを搭載したデバイスは存在するもの、Panasonic Toughbook 55 Mk3のように建設現場など特殊用途向けのPCに限定されることが多く、またパーツを自由に交換できるFramework Laptopはニッチな存在です。2023年に交換可能なバッテリーを手に入れるために、完全モジュール式のノートパソコンや工事現場用に作られたパソコンを手に入れる必要はないはずだと主張しています。
ノートパソコンメーカーは過去10年間、スリムで合理的なものを作ろうとして躍起となった結果、現在のデバイスには、以前のデバイスには存在した機能性が欠けており、大部分は基本的な部品の交換も十分にできないと指摘しています。
NEC VersaPro Type VD<VD-K>は、取り外し可能なバッテリーのほかにも、DVDプレーヤー、VGAポートなどレガシーなポートを搭載し、さらにWi-Fi 6EやBluetooth 5.3といった最新規格も採用しています。日本のユーザーにとってはそれほど珍しさは感じませんが、世界的にはこのような構成のPCは貴重な存在となっているのかもしれません。