長い歴史を持ち、今でも世界中で多くの開発者に好まれているテキストエディタ「Vim」。
少ないタイピングで効率良くテキストが編集できる人気のテキストエディタですが、効率の良さを実現するための独特のキーバインドに挫折する方も少なくないと言われています。
本日紹介する「PacVim」は、パックマンライクなゲームを遊びながらこのVimのキーバインドを学ぶことができるターミナルアプリです。
自機をゴーストに捕まらないように、文字の上を動かしていくことで、いつの間にかVimのキーバインドを身につけることができるかもしれません。
以下詳しく使用方法を説明します。
PacVimのインストール方法
macOS環境でPacVimをインストールする場合Homebrewを使用するのが簡単です。
brew install pacvim
Homebrewを使用できない環境でも、macOSやLinuxではソースからコンパイルしてビルドすることが可能です。またDocker内部で動かす事もできるようです。詳細は公式サイトでご確認ください。
PacVimの遊び方
ターミナルで「pacvim」と打ち込めば起動することができます。
基本的なルールはシンプルで、「ゴースト(赤色のG)」に捕まらないように自機のカーソルを動かし、画面上のすべての文字を緑色に変えることができれば一面クリアとなります。ただし「黄色の壁」の上には移動できず、「青色のチルダ」の上に動かすのはNGです。
カーソルの移動にはhjklといった基本的なキーの他、以下のキーバインドが使用できます。
キー | 動作 |
---|---|
q | ゲームを終了 |
h | 左へ移動 |
j | 下に移動 |
k | 上に移動 |
l | 右に移動 |
w | 次の単語の先頭に移動(word) |
W | 次の単語の先頭に移動(WORD) |
e | 次の単語の末尾に移動(word) |
E | 次の単語の末尾に移動(WORD) |
b | 前の単語の先頭に移動(word) |
B | 前の単語の先頭に移動(WORD) |
$ | 行末に移動 |
0 | 行頭に移動 |
gg/1G | 1行目の先頭に移動 |
numberG | 指定行に移動 |
G | 最終行の先頭に移動 |
^ | 現在の行の最初の単語に移動 |
& | 現在の面を勝利するチートコマンド |
簡単なコマンドから始めて、徐々に複雑なコマンドを覚えることで、移動系のコマンドを無理なく覚えることができそうです。
▲進めるとこのような難易度が高そうな面も現れます。
まとめ
PacVimを利用するとVimの移動系のコマンドを学習することができます。このゲームだけですべてのキーバインドを覚えることはできませんが、ストレス無くカーソルを動かすことはできるようにはなると思います。
テキストファイルとして自分で面をデザインすることもできます。Vimに興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。