
2025年はPC自作ユーザーにとって「試練の年」でした。新しく登場したグラフィックカードの性能は好評ながら、価格や在庫は不安定な状況が続き、年末にかけては、RAMとSSDの価格の急騰が遅いかかります。
PCをいつ購入すれば良いのか、これまで以上に慎重な判断が必要になるなか、Ars Technicaは、PCユーザー向けに各種部品の購入アドバイスを提供しています。
記事によると現在、PCの部品価格は急騰しており、RAMではDDR5は特に高騰しています。32GBキットが夏の約2倍上で、64GBでは4倍近い値上がりです。SSDに関してはRAMほど騒がれていませんが、一部モデルは夏からほぼ2倍の価格になっています。価格高騰の背景にはAIデータセンター需要の爆発的増加による、供給不足があるとみられています。
今後の見通しについても楽観できず、Micronは「2026年以降も供給制約が続く」と予測し、Kingstonも「来年も価格上昇が続く」と述べています。GPUメーカーも「価格は安定するが高止まり」との見方で、良くて現状維持、悪ければさらに価格が上昇する可能性がありそうです。
目次
自作の工夫ポイント

できるだけ価格を抑えてPC自作するため、以下のような工夫があるとのことです。
- DDR4を選ぶ:DDR5より価格がまだマシ。Intel第12〜14世代CPUならDDR4対応でコストを抑えられる。
- 速度を妥協:DDR5-5200など少し遅めのモデルなら安価。
- 容量を工夫:非2進数容量(24GBや48GB)キットが割安な場合も。
- バンドルを活用:CPU+マザーボードセットでコスト削減できるかも。
- プリビルドPCも検討:自作より割高だが、RAMやSSDの高騰を考えると選択肢になり得る。
2025年末は「GPUは買い時であるものの、RAMとSSDは地獄」という状況です。しかし工夫次第で、安価なゲーミングPCを組む余地は残されており、自作派にとって、知恵と柔軟性が試されるタイミングだといえそうです。
