Microsoftは2016年末、Qualcommと共同でARMプロセッサ上で動作するWindows 10を開発中であることを明かにしました。
既存のアプリケーションをARM版のWindows 10で動かす場合、一見、Microsoftが準備するProject Islandwoodのようなツールを利用して、アプリを移植する必要があるようにも思えますが、実際はその必要はなく、Photoshopのような重量級のソフトウェアでさえエミュレーションによってそのまま動作可能であるとされています。
今回Microsoftは、Build 2017にて、Windows 10 on ARMの機能をさらに詳細に説明するデモ動画を公開しました(Softpedia)。
デモ動画では、Windows on ARMで、インターネット上からダウンロードしたWindows用のプログラム(ファイル圧縮ツール7-Zip)が直接動作可能であることが証明されています。
ARM版Windows 10搭載デバイスは、Qualcommの最新プロセッサであるSnapdragon 835を搭載し今年の年末までに登場するのではないかと予想されています。またMicrosoftは噂されるSurface PhoneでARM版Windows 10を活用し、アプリ不足の対策にするのではないかとも考えられています。
省電力で、長時間のバッテリー駆動が可能であるARM版Windows 10によってモバイルデバイスシーンに革命が起こるのか注目を集めそうです。