電子工作などの分野で大人気のシングルボードコンピューター「Raspberry Pi」。MicrosoftはRaspberry Pi向けに「Windows 10 IoT Core」を公開していますが、IoT Corはデスクトップやシェルが存在せず、通常のデスクトップ版Windows 10を使用したいユーザーの希望に応えられるものではないかもしれません。
そのようななか、開発が進められているとされるARM版Windows 10をRaspberry Pi 3にインストールし、動作させることに成功したユーザーが存在することがわかりました(Softpedia)。
オランダの開発者Bas Timmer氏は、自身のTwitterアカウント@NTAuthorityに、Broadcom BCM2837 ARMv8プロセッサを搭載したRaspberry Pi 3に、ARM版のWindows 10をインストールし、動作させることができたとしてデスクトップの画面写真を公開しています(ARM版Windows 10をどこから入手したかは不明)。
Just look at that lovely Windows ARM64 desktop (on the same old RPi3)... pic.twitter.com/rICyWNYVdM
— NTAuthority (@NTAuthority) 2018年2月7日
同氏によると、動作は完璧ではなく、Raspberry Piの4つのCPUコアのうち一つしか使用されず、"unsupported processor"というエラーメッセージが表示されることもあったとのこと。
これまでの情報によるとARM版Windows 10では従来のWin32アプリケーションを、通常版Windows 10のように動かすことができると説明されています。
ARM版Windows 10が正式に公開されればRaspberry Piの可能性がさらに広がることになりそうです。