Microsoftは本日、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 11 22H2の累積アップデートKB5022845と、21H2の累積アップデートKB5022836をリリースしました。
更新プログラムは主にシステムの品質を改善し、セキュリティ問題を修正するものです。
自動的にインストールされますが、Windows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して手動でインストールすることもできます。
それぞれの変更点は以下の通りです(キュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。
February 14, 2023—KB5022845 (OS Build 22621.1265)
Windows 11 Version 22H2用の更新プログラムKB5022845では、1月26日に公開されたKB5022360の内容に加えて、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティ問題の修正が行われています。
KB5022360では、Input Method Editor (IME)がアクティブな時にマウスとキーボードを同時に使用すると、アプリケーションが応答しなくなる事がある不具合の修正や、マルチバイト文字セット(MBCS)アプリを使用して日本語の漢字を変換または再変換するときに発生する可能性のある問題(カーソルが誤った位置に移動する)の修正、タスクバーの検索で画像を開くことができない問題の修正などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update makes miscellaneous security improvements to internal OS functionality. No additional issues were documented for this release.
更新プログラムには以下の3件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
IT管理者 | プロビジョニングパッケージを使用すると期待どおりに動作しないことがある。Windowsが部分的にしか構成されず、Out Of Box Experienceが終了しなかったり、予期せず再起動したりする可能性がある。 | Windows 11, version 22H2にアップグレードする前に、Windowsデバイスをプロビジョニングすることができれば、この問題を防ぐことが可能。 |
IT管理者 | 複複数の大きなGBファイルのコピーに予想以上の時間がかかることがある。サーバーメッセージブロック(SMB)経由でネットワーク共有からWindows 11, Version 22H2にファイルをコピーする場合に発生しやすいものの、ローカルファイルのコピーも影響を受ける可能性がある。 | この問題を軽減するために、キャッシュマネージャー(バッファードI/O)を使用しないファイルコピーツールを使用することができる。これは、以下に挙げる組み込みのコマンドラインツールを使用する。
現在、解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定。 |
IT管理者 | 2023年2月14日以降にリリースされた更新プログラムが、一部のWindows Server Update Services(WSUS)サーバーからWindows 11 Version 22H2に対して提供されない可能性がある。Windows Server 2016またはWindows Server 2019からアップグレードしたWindows Server 2022サーバーが影響。アップグレード中に必要なUUPのMIMEタイプが誤って削除されることによって発生。 | 問題を軽減するための方法はこちらを参照。解決に向けて作業中。 |
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。
February 14, 2023—KB5022836 (OS Build 22000.1574)
Windows 11 Version 21H2用の更新プログラムKB5022836では、1月19日に公開されたKB5019274の内容に加えて、Windowsオペレーティングシステムのセキュリティが修正されています。
KB5019274では、個人設定ページでWindowsスポットライトをテーマに組み合わせることができる新機能の追加や、設定アプリの「システム」ページにMicrosoft OneDriveの各種情報を表示する機能の追加、最大8196文字までの長いURLへの対応などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update makes miscellaneous security improvements to internal OS functionality. No additional issues were documented for this release.
更新プログラムには既知の不具合は存在しません。
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。