Windows 11 24H2用の3月の月例更新プログラムKB5053598に関して、インストールの失敗やBSOD(ブルースクリーン)、RDP接続の切断など、さまざまな問題が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
まずインストールが失敗する問題では、エラーコード0x800f0993、0x800F081F、0x80070032、0xC004F211などが表示される事があり、インストールが途中で止まったり、インストール中にシステムが再起動するという症状が発生する模様。
最終的に「Something didn’t go as planned(計画通りにいかなかった)」というエラーが発生する事が多く、インストールが成功しないため、インストールとロールバックのループに陥ることもあるとされています。
RDP(リモートデスクトッププロトコル)への影響も
KB5053598が正常にインストールできた場合でも、RDP接続で不具合が発生し、接続が切断され、再接続も失敗するという問題が報告されています。この問題の対処方法としてはグループポリシーエディタやレジストリで「クライアントのUDPを無効にする」ように設定を変更する方法が有効である可能性があります。
グループポリシーエディタを使用する場合:
- グループポリシーエディタを開く。
- 「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > リモートデスクトップサービス > リモートデスクトップ接続のクライアント」を選択。
- 「クライアントのUDPを無効にする」を「有効」に変更。
- PCを再起動する。
レジストリを編集する場合:
- レジストリエディタを開く。
- 以下のキーに移動。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client
- fClientDisableUDPを探す。なければDWORD(32-bit)値を新規作成し、名前をfClientDisableUDPとする。
- 値を1に設定する。
- PCを再起動する。
BSODや起動できなくなる問題
最悪の場合アップデートを適用した後に、BSOD("Critical Process Died"や"Kernal power failure")が発生したり、完全にPCが起動しなくなる問題が発生することが、一部で確認されています。
原因は特定されていませんが、更新プログラムが特定のハードウェアやドライバと競合し、システム障害を引き起こしている可能性が非常にと考えられています。
アップデートのアンインストールで回避
個別の不具合の回避方法は見つかっていませんが、KB5053598をアンインストールする方法は有効だとみこまれます。
更新プログラムのアンインストール手順は以下の通りです。
- 「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」を開く。
- 「更新履歴の表示」をクリックする。
- 「更新プログラムのアンインストール」リンクをクリックする。
- 該当の更新プログラムを見つけてアンインストールを実行する。
アンインストール後、設定でアップデートを一時停止しておきます。
更新プログラムのアンインストール方法は以下の記事で詳しく説明しています。