Microsoftが先日公開したWindows 11 Version 24H2向けの最新アップデート「KB5058411」で、インストール失敗の問題をはじめとした、さまざまな不具合が報告されていることがわかりました。
まず、インストール失敗の問題に関しては、一部のユーザーの間で次のエラーコードともに失敗するケースが報告されています。
- 0x800f0991
- 0x80070002(アップデートファイルのダウンロードは完了するが、インストール時に見つからない)
- 0x800f081f
- 0x80070306(完全に最新のシステムでも発生)
KB5058411は必須のセキュリティ更新プログラムであるためインストールする事が推奨されています。
どうしてもインストールできない場合、Microsoft Update CatalogからKB5058411のスタンドアロンインストーラー(.msu)ファイルをダウンロードし、手動でインストールしたり、メディア作成ツールやインストールアシスタントから、インプレースアップグレードを実行することで正常にインストールできる可能性があります。また5月末に配信予定のオプションアップデートを待つこともできます。
ファイルエクスプローラーの問題
KB5058411インストール後、一部のユーザーは、ファイルエクスプローラーのツールバーがクリックできない、タスクバーが反応しないといった問題を報告しています。さらに、エクスプローラーを開くとクラッシュして再起動するケースも確認されています。 この不具合により、スタートメニューのアイコンが正しく表示されない場合があるようです。
フォント表示の問題
Microsoftの公式発表によると、中国語、日本語、韓国語(CJK)フォントの文字がぼやける問題が発生することが確認されています。 特にChromiumベースのブラウザ(EdgeやChrome)で影響が出る場合があります。 一時的な対策として、ディスプレイのスケーリングを125%または150%に設定すると改善される可能性があります。
その他の問題
その他、一部の環境ではブルースクリーン(BSOD)が発生しシステムがフリーズするケースや、BitLockerのリカバリー画面が表示されることがあるといったケースが報告されています。
インストール後に問題が発生している場合、「設定 > Windows Update > 更新履歴」からKB5058411をアンインストールすることもできます。