Microsoftは先日、ARMプロセッサを搭載したミニPC「Windows Dev Kit 2023」の販売を開始しました。Windows Dev Kit 2023は、ARMデバイス用アプリを制作するための開発者向けデバイスで、Snapdragon 8cx Gen 3 Compute Platformをベースに、32GB RAMと512GB SSDを搭載しています。
今回この、Windows Dev Kit 2023を実際に購入した開発者Jeff Geerling氏が、マシンのGeekbenchスコアを公開し、M1 Mac miniと比較しています。
グラフに掲載されているのは、Snapdragon 7cを搭載した250ドルのDot 1 Mini PC、Dev Kit、M1 Mac miniのスコアです。Dev Kitのシングルコアスコアは1096、マルチコアスコアは5755で、M1 Mac miniの1760と7724をどちらも下回っていることがわかります。
また電力効率に関してもM1 Mac miniが優れていて、アイドル時の消費電力はDev Kitが5ワットであるのに対し、M1は約4ワットだったそうです。また負荷がかかった状態でも、M1 Miniの方が消費電力が少なかったそうです。
性能面ではM1 Mac miniが優勢ですが、Dev Kitは599ドルで、M1 Mac miniのエントリーモデルよりも100ドル安く、さらに32GBのRAM、512GBのSSDを搭載しており、価格の面では圧倒的に優勢のようです。
熟成を重ねたMac miniと、開発者向けの初代デバイスを比較するのは無理がありますが、Dev Kitの処理性能が分かる興味深い情報です。同氏は動画でもDev Kitの検証を行っています。