Microsoftは先日、Secure Boot DBXのセキュリティ更新プログラムKB5012170を公開しました。
KB5012170は8月の月例更新プログラムの一部としてWindows 11/10をはじめとしたサポート期間中のWindowsの全バージョンに提供されましたが、この更新プログラムは、当初報じられたよりも、深刻な問題を抱えているようです。
まず、KB5012170は正常にインストールできないという問題が報告されており、これはMicrosoftも認識しています。むしろ、正常にインストール出来た場合のほうが深刻で、BitLockerの回復画面が表示されるとか、起動に時間がかかるようになったなどの多くの問題が報告されているようです。
BitLockerの回復画面が表示される理由はさだかではありませんが、ドキュメントには「BIOS や UEFI ファームウェアのアップグレードなど、重要な早期スタートアップ コンポーネントをアップグレードすると、関連するブート測定が変更されます」との記述があり、KB5012170による更新が影響しているのではないかと見込まれています。
BitLockerの回復画面を通過するには、回復キーが必要で、回復キーがみつからない場合はシステムが起動不可能になるという深刻な問題が発生するということになります。
そのほか、システムの起動時間が遅くなっただけでなく、ディスク構成が不要に変更されたとか、ファームウェアの設定がRAIDからAHCIに変更されたなど、さまざまな問題が発生しているようです。