日本郵便が郵便番号とデジタルアドレスから住所を取得できる公式API「郵便番号・デジタルアドレスAPI」の無料提供を2025年5月から(本文ママ)開始したことがわかりました。
日本郵便から ken_all じゃなくて無料の公式 API で郵便番号を住所に変換できる API リリースされてんだけど嘘だろ!?!?サイトデザインもイケてるし DX 部隊が頑張ったんやろか https://t.co/dQgToHLo69 pic.twitter.com/Tr82lomQeJ
— Torishima / INTP (@izutorishima) May 25, 2025
同APIを利用することで、郵便番号から都道府県・市区町村・町域を取得できるほか、7桁の英数字で住所を表す「デジタルアドレス」から住所全文(番地以下の情報含む)を取得することもできます。
郵便番号データはマスターデーターの更新にあわせてタイムリーに変更されるため、従来の「KEN_ALL.CSV」を利用する場合と比較して、マスタメンテナンス更新にかかる手間・コストを削減することができます。
住所データは漢字・カナに加えてローマ字でも返却されるため外国人向けの利便性が向上します。さらに、CSVでは取り扱いづらい"以下に掲載のない場合"や、"京都の通り名"などの特有の表現も、WEB入力に最適化して返却されます。
新しいデジタルアドレスを利用した検索では、郵便番号含む住所全文を取得することができるため、省かれがちな建物名や部屋番号の入力が簡単に行えるようになります。デジタルアドレスをキーにすることで、複数サービスに横断する住所の名寄せに活用することもできます。
APIは安全な通信(TLS 1.2以上)と強固なセキュリティ対策によって保護されており、OAuth 2.0 / OpenID Connectによる認証・認可をサポートしています。無料で利用可能で、ログイン後にテスト用APIやリファレンスを閲覧可能です(ただし無制限に利用できるわけではなく、リクエスト数に対する制限(レートリミット)が存在する模様)。
利用には「ゆうID」の登録や、「郵便番号・デジタルアドレス for Bizアカウント」の登録、法人または個人事業主の組織情報の登録などが必要とされています。