Windows 10でタスクマネージャーを開いたことのある方は、Edgeで1つのWebページを開いただけで、多数のプロセスが起動していることに気がついているかもしれません。Microsoftは9月30日(現地時間)、1つのWebページを開いただけでなぜ多くのWindowsプロセスが起動するのか、その理由を解説したブログ記事「Microsoft Edge’s multi-process architecture」を公開しています(MSPoweruser)。
同記事によると、Edgeのプロセスが多数表示される根本的な原因は、Edgeがマルチプロセスアーキテクチャを採用して構築されていることにあるとのことです。
例えば、Edgeには以下のような役割毎のプロセスが存在します。
- ブラウザのプロセス: ウィンドウやタブの管理、アドレスバーや進む・戻るボタンなどが存在するブラウザフレームを制御するメインプロセス。
- レンダラプロセス: Webサイトが提供するコードを実行し、Webサイトがタブ内でどのようにレンダリングされるかを制御。HTML、CSS、JavaScript、画像などを処理する。
- GPUプロセス: GPUとの通信を担当。
- ユーティリティ処理: オーディオ再生、ネットワークサービス、ビデオキャプチャ、データデコードなどの処理。
- プラグインプロセスと拡張プロセス: Adobe Flashなどのアクティブなプラグインや拡張機能のプロセス。
- クラッシュパッドハンドルプロセス: プロセスの健全性を追跡。Microsoft Edgeがクラッシュした場合、このプロセスがクラッシュレポートをキャプチャしてMicrosoftのサーバーに送信するのを支援。
Microsoftはプロセスを役割ごとに分割することによって、セキュリティの強化や、信頼性の向上、プロセスごとのリソース使用状況が確認しやすくなるなどの利点があると説明しています。
Microsoft Edgeの各プロセスの使用状況は、ブラウザ専用のタスクマネージャーでも確認可能で、Shift+Escを押すか、「設定(…) > その他ツール > ブラウザータスクマネージャー」で開くことができます。