現在Windows 10ではWindows Subsystem for Linux(以下WSL)とよばれる機能を利用して各種Linuxディストリビューションを使用することができます。
WSL上のLinuxは、ネイティブなLinux環境と同様に使用できる部分が多いのですが、パスの取り扱いなど、やはりWSLならではの違いも存在します。
本日紹介する「ubuntu-wsl」は、そんなWSL上のUbuntu環境のため、Ubuntu開発チームが導入を開始したメタパッケージです。
現在のところubuntu-wslをインストールすることで、WSLを便利に扱うためのユーティリティのコレクション「wslu」をインストールすることができます。
目次
ubuntu-wslのインストール
ubuntu-wslメタパッケージは以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt update sudo apt install ubuntu-wsl
インストール後「apt-cache show ubuntu-wsl」で情報を確認すると「Depends: wslu」とあり、wsluパッケージがインストールされる事がわかります。
$ apt-cache show ubuntu-wsl Package: ubuntu-wsl Architecture: amd64 Version: 1.417.1 Priority: optional Section: metapackages Source: ubuntu-meta Origin: Ubuntu Maintainer: Ubuntu DevelopersBugs: https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+filebug Installed-Size: 47 Depends: wslu Filename: pool/main/u/ubuntu-meta/ubuntu-wsl_1.417.1_amd64.deb Size: 2448 MD5sum: 4e3c81855b806702a7cb99690c0999e5 SHA1: 23838fd8a2b268499baabb89bb8742a88fa00d35 SHA256: a4525f5fee12f9febdf9f71d10edb03ed8e749319f3cd411cb8e10536dbd2896 Description-en: Ubuntu on Windows tools - Windows Subsystem for Linux integration Utilities for integrating Ubuntu well into the WSL environment. . It is also used to help ensure proper upgrades, so it is recommended that it not be removed. Description-md5: 31a2c9edbae1d8c6f5ec0d556efdb9e9 Supported: 5y
wsluパッケージでは以下のようなコマンドを使用できます。
- wslusc: Windows 10デスクトップにショートカットを作成する
- wslsys: Windows 10またはLinuxのシステム情報を表示する
- wslfetch: システム情報をエレガントに表示する
- wslvar: Windowsのシステム環境変数を取得する
- wslview: デフォルトのWindowsブラウザでリンクを開くフェイクブラウザ
- wslupath: パスを変換するツール(廃止予定)
詳しくは公式サイトでご確認ください。
まとめ
ubuntu-wslをインストールすることでWSL上のUbuntu環境をさらに便利にすることができます。Windows 10でUbuntuを使用している方は確認してみてはいかがでしょうか。