Apple関連製品のアナリストMing-Chi Kuo氏は、Appleがサプライヤーに対して、2024年に「iPhone SE 4」を発売する計画の中止を通知したとMediumで報じています(MacRumors)。
Kuo氏は以前、第4世代iPhone SEは中止または延期されると述べていましたが、現在は同デバイスの発売が中止されたと固く信じている模様。
Kuo氏は、AppleがiPhone SE 4で、初の自社製5Gチップを導入する予定だったもののの、デバイスがキャンセルされたことでこの計画の見込みもなくなったと述べています。Appleは自社製5Gチップを、2024年に発売されるiPhone 16の展開前に、iPhone SE 4でテストする予定だったものの、iPhone SE 4のキャンセルにより、2024年に発売されるiPhone 16シリーズには、Qualcom製のものが採用されると見込まれています。
Due to concerns that the performance of the in-house baseband chip may not be up to par with Qualcomm's, Apple initially planned to launch its baseband chip in 2024 and let the low-end iPhone SE 4 adopt it first, and decide whether to let the iPhone 16 use its baseband chip depending on the development status of iPhone SE 4. However, the cancelation of the iPhone SE 4 has significantly increased the chances of Qualcomm remaining the exclusive supplier of baseband chips for the 2H24 new iPhone 16 series, which is better than the market consensus that Qualcomm will start losing iPhone orders in 2024.
自社製ベースバンドチップの性能がクアルコム製に及ばないのではないかという懸念から、Appleは当初、2024年にベースバンドチップを発売し、まず廉価版のiPhone SE 4に採用し、iPhone SE 4の開発状況に応じてiPhone 16に自社のベースバンドチップを採用するかどうかを決める予定でしたが、iPhone SE 4の発売中止により、クアルコムが下期新機種のiPhone 16シリーズのベースバンドチップを独占供給する可能性は大幅に高まり、2024年からiPhone受注減となるという市場のコンセンサスよりマシになりました。
昨年3月に発売された第3世代iPhone SEは、Qualcomの5G用モデム「Snapdragon X57」を搭載しており、iPhone 15には「Snapdragon X70」が、iPhone 16には「Snapdragon X75」が採用されると予想されています。