Linuxに独自のブルースクリーン(Blue Screen of Death: BSOD)が導入されようとしている事がわかりました(The Verge)。
Phoronixによると、Linuxシステムの起動処理を担当するsystemdの最新リリース「systemd 255」に、ブルースクリーンのエラーメッセージを生成することができる「systemd-bsod」サービスが導入されたとのこと。
A new component "systemd-bsod" has been added to show logged error messages full-screen if they have a "LOG_EMERG" log level. This is intended as a tool for displaying emergency log messages full-screen on boot failures. Yes, BSOD in this case short for "Blue Screen of Death". This was worked on as part of Outreachy 2023. The systemd-bsod will also display a QR code for getting more information on the error causing the boot failure.
新しいコンポーネント "systemd-bsod" が追加され、ログレベルが "LOG_EMERG" の場合、ログに記録されたエラーメッセージをフルスクリーンで表示するようになりました。これは、ブート失敗時に緊急ログメッセージをフルスクリーンで表示するためのツールです。そう、この場合のBSODは「死のブルー・スクリーン」の略である。これは Outreachy 2023 の一部として取り組まれました。systemd-bsodは、ブート失敗の原因となっているエラーの詳細情報を得るためのQRコードも表示します。
Windowsと同様に、Linuxのブルースクリーンもエラーを記録するための緊急ツールとして使われます。Linuxが起動に失敗した場合に、QRコードを含むフルスクリーンメッセージが表示され、QRコードから起動失敗の原因となっているエラーの詳細情報を得ることができます。
まだ実験的な機能で今後変更される可能性はあるものの、systemdはUbuntu、Fedora、Debian、Red Hat等の主要なLinuxディストリビューションで採用されており、2024年にLinuxディストリビューションにBSOD機能が搭載される可能性があるとみこまれています。
ブルースクリーンはWindowsの象徴とも言える存在でしたが、今後はそうともいいきれない状況となってくる可能性はあります。