Microsoftは先日、Windows 11の機能アップデート「Windows 11 Version 23H2」をリリースしました。23H2にはCopilotなど多数の新機能が含まれているため、パフォーマンスが悪化するのでは?と心配している方もいるかもしれません。
今回Neowinは、同じシステムにWindows 11 Version 23H2と22H2をクリーンインストールし、さまざまなベンチマークを実施してパフォーマンスを比較しています。
テストでは以下のような第14世代Core i9搭載マシンが使われています。
- Intel Core i9-14900K
- ASUS ROG STRIX Z790-H GAMING WIFI (BIOS v1402)
- ASUS ROG STRIX 850W Gold
- Thermalright Peerless Assassin 120 SE ARGB CPU Air Cooler
- Carbonaut thermal grizzly 0.2mm
- 2x 16GB Corsair Dominator Platinum RGB DDR5 6000MT/s in XMP
- Sabrent 1TB Rocket 4 Plus-G (PCIe 4.0)
- MSI GeForce RTX 4070 Ti Ventus 3X
- Samsung Odyssey G9 Neo at 5120 x 1440 @ 240Hz on DisplayPort
同じハードウェアでWindows 11 Proをクリーンインストールし、22H2をBuild 22621.2468(Moment 4)に更新し、当時最新だったNvidiaドライバ538.58を適用した環境と、同様にWindows 11 Proをクリーンインストールし、Build 22631.2715(KB5032190)にアップデートし、Nvidiaドライバ545.92を適用した環境でテストが行われています。
まず、3DMarkのTime Spyベンチマーク(DirectX 12)では、23H2が総合的に優れた結果を獲得しています。CPUスコアでは、23H2が958ポイントリードし、GPUスコアとCPUスコアを合わせた総合スコアでは、427ポイントの差をつけています。
Fire Strike Extreme(DirectX 11)では、Physicsの差はわずか82ポイントに縮まりますが、総合スコアでは134で、23H2が再び22H2より優れた結果となっています。
CPUスレッド間のスケーリングの良し悪しを測るCPUプロファイルテストでも、23H2がシングルスレッド以外のすべてのテストで22H2を上回っています。
PCMark 10ベンチマークは項目によってちまちな結果となっています。Productivityテストでは、22H2がかなり優れた結果を得ていますが、これはDefenderのバグによる異常値ではないかと考えられています。
全体としてテストした24の項目のうち、23H2が勝利したのは17項目、22H2は7項目で、大きな差ではないものの、23H2はパフォーマンスが向上したといっても良い結果となっているようです。結果をふまえ、Neowinは22H2から23H2へのアップグレードを推奨しています。
なおWindows 10 22H2とWindows 11 23H2の比較も行われています。