Appleは2020年11月、Appleシリコンチップの第一弾「M1」を発表しました。
発表当時からパフォーンスと効率が大幅に向上したと話題で、実際に自分でもM1プロセッサを搭載した「MacBook Air」を購入したのですが、普段メインに使っているのがIntel版Mac miniということもあり、あまり体感することはありませんでした。
しかし、最近ベンチマークソフト「Cinebench」の使い方を調べていたところ、M1プロセッサのスコアがあまりに高く、いまさらながらその性能に驚かされました。
以下手元の環境で測定したCinebenchのスコアを紹介したいと思います。
Cinebenchでも分かるM1の処理能力
CinebenchはCPUの処理能力を測定できる人気のベンチマークソフトで、Windows、macOS版それぞれ公式ストアからダウンロードすることができます。
まず、Intel Core i5-10400を搭載した自作ミドルタワーPCの結果です。
▲マルチコアスコアが6425pts、シングルコアスコアが1046pts、MP Ratioが6.14でした。
次にメイン環境として使用しているMac mini 2018の結果です。
▲マルチコアスコアが4529pts、シングルコアスコアが994pts、MP Ratioが4.55となっています。Intel Core i5-10400より遅い割と順当な結果だと思います。
最後にM1 MacBook Airの結果です。
▲マルチコアスコア6695pts、シングルコア1492pts、MP Ratio 4.49となっています。ノートPCであるのにもかかわらず、デスクトップ向けのIntel Core i5-10400のスコアを上回っています。ちなみにIntel Core i5-10400も2020年の夏頃購入したので、M1よりは古いものの、時期的にはそれほどずれていないかと思います。
まとめると以下の通りです。
項目 | 自作ミドルタワーPC | Mac mini 2018 | M1 MacBook Air |
---|---|---|---|
Processor | Intel Core i5-10400 CPU | Intel Core i5-8500B CPU | Apple M1 |
Cores x GHz | 6 Cores, 12 Threads @ 2.91 GHz | 3 Cores, 6 Threads @ 3 GHz (Single Core @ 3.9 GHz, Multi Core @ 3.8 GHz est.) | 8 Cores (Single Core @ 3.2 GHz, Multi Core @ 3.0 GHz est.) |
マルチコア | 6425 pts | 4529 pts | 6695 pts |
シングルコア | 1046 pts | 994 pts | 1492 pts |
MP Ratio | 6.14 | 4.5 | 4.49 |
まとめ
今までもM1 MacBook Airが速いというのは数値としては知っていたのですが、手元の環境でベンチマークを実行してみてあらためて実感することができました。速度をそれほど求めない方にとっても、熱くならない・バッテリーが長持ちといった特徴は、地球環境にも優しい長所になっていると思います。
Windowsユーザーとしては、今後のIntelプロセッサの巻き返しに期待したいです(実際最新の第12世代プロセッサのスコアはかなり向上しているようです)。