MacやiPhone、iPadなど、Apple製品の優秀さは誰もが認めるところだと思います。
しかし本当に優れているのはハードウェアであって、ソフトウェアは期待外れの状況になってきているのかもしれません。
コンピューターサイエンスを学ぶEliseo Martelli氏は、Appleの製品を長年愛用してきたものの、最近のiPad Air 11を使用したところ、メモやFreeformといった基本的なアプリケーションを使用中に、過熱や遅延が発生し、デバイスが快適に使用できなくなる問題に悩まされいると不満を訴えています。
同氏は2024年11月にトリノのAppleストアを訪れ、iPad Airの問題を報告。ハードウェア交換を行い、新しいデバイスを使い始めたものの同様の問題が再び発生します。ハードウェアの問題ではないと考えられることから、Martelli氏は、これがハードウェアの問題ではなく、ソフトウェアの最適化不足に起因する問題であると結論付けています。
メモリアプリやFeeformアプリケーション使用時の遅延や過熱は、M2チップが適切に性能をスロットリングしていない熱管理の失敗や、メモリリークや不適切なガベージコレクションなどを含むメモリ管理の問題が背景にあるのではないかと分析しています。
同氏は、Appleに対してソフトウェアの品質向上、透明性、性能と安定性に重点を置いたアップデートを求めています。
この記事はHacker Newsや、Redditでも注目を集めており、「新しい仕事でWindowsのノートPCを使わざるを得なくなった身としては、Macに文句を言うのはもうやめた。フェンスの向こう側はもっとひどいんだから...」など、さまざまなコメントが寄せられています。
AppleはiOSやiPadOS、macOSのメジャーバージョンアップ版を年に1回提供しつづけており、既存機能の改良よりも新機能の開発に重点がおかれているようにみえます。メジャーバージョンアップの間隔を伸ばすことで品質改良のための余裕を設けることもできそうですが、マーケティング的な理由で今更元に戻すことはできないのかもしれません。