2016年9月21日、macOS用のパッケージマネージャ「Homebrew」の記念すべきv1.0.0がリリースされました。@mxcl氏によって開発が始められて以来7年目にして節目のバージョンv1.0.0に到達したことになります。
プロジェクトはここ最近、将来的なHomebrew開発のための基盤となるいくつかの機能の開発に取り組んできたそうで、
具体的な新機能として以下のものがあげられています。
Homebrewパッケージ管理とフォーミュラが別々のリポジトリに分割
議論のためのHomebrewコミュニティサイト
Software Freedom Conservancyへの参加
/usr/localをクリーンに保つためデフォルトインストールフォルダを/usr/local/Homebrewに変更
リリースタグ間のHomebrew/brewの更新
Homebrew CIとhomebrew/coreはビルド時のセキュリティ確保のためmacOSサンドボックスを使用
brew bump-formula-prコマンドの追加。
brew --helpの追加
必要な場合Homebrewの自動更新を行う
必要な場合のみgit fetchを実行することでbrew updateをスピードアップ
brew bundleとbrew servicesのオフィシャルサポート
Homebrew/brewがLinux上のテストを通過し、将来的な他のプラットフォームへの移植のための一般的なバックエンドとなる
開発者コマンドへのアクセスとbrew updateワークフローの自動的な提供
プロキシサポートの一貫した提供のため、全てのHTTPアクセスでcurlを使用
macOSライブラリを読み書きするためのRuby Macho library
Ruby 2が存在しない場合のポータブル版Ruby 2バイナリの提供
HEADパッケージのインストールはバージョンを持ちアップグレード可能に
Pythonのvirtualenvの使用
さらにフォーミュラが見つからない場合の取り扱いも改良されています。
個人的に歓迎したい変更点はデフォルトのインストールフォルダが/usr/local/Homebrewに変わったことです。/usr/localだと他のフリーソフトをインストールした際ファイルが混在してしまうこともありましたが、これからはそういう心配をしなくてもすみそうです。