Parallels Desktopに待望のx86エミュレーション機能が追加、ただし技術プレビューの段階でかなり遅い模様

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Parallelsは1月9日、Parallels Desktop 20シリーズの最新アップデート「Parallels Desktop 20.2」をリリースし、AppleシリコンMac用のx86エミュレーション機能や、Apple Intelligence関連の機能などいくつかの新機能を追加したことを発表しました。

注目の新機能は、AppleシリコンMac向けのx86エミュレーション機能の追加です。まだ早期技術プレビューの段階ですが、独自のエミュレーションエンジンを使用して、AppleシリコンMac上で、Windows 10、Windows 11、Linuxのx86_64仮想マシンを実行することができます。AppleシリコンMac用のParallels Desktopでは、これまでx86_64仮想マシンを実行する機能は搭載されていませんでした。

この機能を利用し、既存のx86_64 Windows 10、Windows 11(24H2はSSE 4.2がサポートされていないため対象外)、Windows Server 2019/2022、および一部のLinux ディストリビューションを実行することができ、新規にWindows 10 21H2、Windows Server 2022仮想マシンを作成することもできます。

ただし現状では以下のような制限が存在します。

  • パフォーマンスがかなり遅い。ハードウェアにもよるが、Windowsの起動時間は約2〜7分。Windowsオペレーティング・システムの応答性も低い。
  • 64ビットOSしかサポートされていない(32ビットのアプリを実行することはできる)。
  • USBデバイスはサポートされていないため、外部デバイスをVMに接続することはできない
  • Parallelsハイパーバイザーは使用できない。すべてのVMはAppleハイパーバイザ経由で起動し、ネストされた仮想化もサポートされていない。

macOS用の仮想化ソフトとしては、VMware Fusionが無償化されて話題となりました。Parallelsから乗り換えた人も多いと思いますが、特にWindowsの仮想マシンをい実行する場合は、Parallelsの方が優秀な印象があります。

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