Appleは2月1日(現地時間)、ビルドエンジン「Swift Build」をオープンソース化することを発表しました(Swift.org - The Next Chapter in Swift Build Technologies)。
Swift BuildはSwiftプロジェクトをビルドするための拡張可能なビルドエンジンで、オープンソース化によりXcodeやSwift Package Manager(SwiftPM)などのツールで一貫したビルド体験を提供することが可能となります。
Swift PMやXcodeのような上位のクライアントによって要求されたビルドを計画し実行するためコンポーネントで、既存の llbuildプロジェクトの上に構築され、以下のような機能を追加します:
- Swiftプロジェクトのビルドを確実かつ効率的に調整するためのSwiftコンパイラとの強固な統合。
- 高度なビルド設定オプションを持つライブラリ、コマンドラインツール、GUIアプリケーションを含む様々な製品タイプのサポート。
- SwiftとCコードのビルド時に並列性を最大化するビルドグラフの最適化。
SwiftPMにSwift Buildのサポートを追加することで、すべてのプラットフォームで統一されたビルド実行エンジンを提供し、ユーザーが一貫したクロスプラットフォーム体験を享受できるようになります。
オープンソースのリポジトリにはLinuxとWindowsをターゲットにしたサポートも含まれています。またオープンソース化されたSwift BuildをSwiftPMやXcodeから使用する方法も掲載されています。