先日よりMicrosoftが全く新しいWindows 10の新バージョン、「Polaris」(コードネーム)を開発しているという噂が流れています。
Polarisでは直接Win32アプリケーションは動作せず、リモートデスクトップ技術を利用して従来のアプリが利用できるのではないかと見られているなか、イタリアのブログSurface-phone.it[英語翻訳]がこの技術に関するさらなる詳細を伝え注目を集めています。
同記事は、MicrosoftがRAILとVAILという略語で呼ばれる新技術をPolarisで利用すると伝えています。
RAILはRemote Application Interface Layerの略で、リモートのAzureサーバーでWin32アプリケーションを動作させる技術と説明されています。
一方VAILはVirtualized Application Interface Layerの略で、ネットワーク接続なしでローカルで動作する仮想化レイヤーです。Windows 10 S におけるCentennialアプリのようにWin32アプリケーションを動作させることができるとされています。ただし通常のWindows 10の機能を意図的に制限しているWindows 10 Sと異なり、コア部分でWin32をサポートしないPolarisがどのように仮想化を実現するのか詳細は不明のようです。
Surface-phone.itは2018年にリモート機能のサポートなしで特定デバイス向けのPolaris v1がリリースされる可能性があり、一般のラップトップやデスクトップ向けのPolaris v2が2019年にリリースされると予想しています。
Polaris v1を搭載される具体的なデバイスとしては「Surface Phone」が予想されていて、「Andromedaシェル」と「Polarisシェル」を切り替えて動作させることできると見込んでいます。このためSurface Phoneは当初、Win32アプリケーションを動作させることができないようですが、後日のアップデートで動く可能性がある模様です。
先日の噂では2019年にリリースされると予想されていた「Polaris」ですが、ひょっとしたら予想よりも早く登場するのかもしれません。今後の展開に注目が集まりそうです。